人間の体は神秘的です。私たちは、空気中の酸素と食物から摂取した栄養分を血管を通して体内に取り込み、生命活動を維持しています。活動の原動力となる血液の成分はどうなっているのでしょうか?

〜血液と血管のナゾ〜

★私たちの体内には「海」がある★

今からおよそ35億年前、地球最初の生命誕生は海の中で誕生しました。それがどうして生まれたかはナゾですが、とても簡単なつくりの生物だったようです。それから気の遠くなるような年月を経て驚くべき進化をとげ海から川、そしてさらに陸へと進出していきました。しかし、一見海から独立して生き始めたかのように見える陸上動物たちも、実は、その体の内部に懐かしいふるさとである「海」を持っています。それが血液なのです。実際、海水に含まれるイオンの成分は血液に非常に良く似ています。

*血液の性質は海水や羊水にそっくり*

陽イオン 海水 羊水 血漿
ナトリウム 86% 93% 92%
カリウム  2%  3%  3%
カルシウム  2%  3%  3%
マグネシウム 10%  1%  2%
塩素(陰イオン) 94% 67% 67%

海水、羊水、血漿の電解質比率(%)

★必要なのは、さらさら流れる血液と丈夫な血管★

〜血管をつなげると、地球を2周〜

・・・人間の全身をくまなくネットワークしている血管は、ひとつひとつの細胞に血液を送り届けています。体から血管を取り出して一本につなげるとなんと全長はおよそ9万q!これは地球を約2周以上まわる長さです。その99%を占めるのは毛細血管で、その太さは1000分の7o程しかありません。

〜血液は体重のおよそ8%。

体重60sなら5g弱〜

・・・血管を流れる血液の量は、トータルすると体重の8%前後。体重80sの人なら約5g弱です。血液は、酸素、二酸化炭素、、栄養素、ホルモンなどの運搬をメインに、老廃物の回収、侵入した細菌の除去、体温調節などをしています。

〜赤血球の寿命は4ヶ月
    血小板はわずか10日の命〜

・・・血液は、骨の内部にある骨髄で作られています。造血が活発なのは、背骨、序骨、胸骨、大腿骨、骨盤、などで毎秒200万個の血液細胞が生まれては、同じ数だけの細胞が死んでいき新陳代謝を繰り返しています。

〜ドクンと心臓を出た血液は
       1分以内に戻ってくる〜

・・・心臓を出発した血液は、全長9万qの道筋を平均50秒程度で一周します。血液は必要な場所ほど、たくさん流れるようにできています。食後は消化管のまわりに、運動を始めると筋肉に多くの血管が集まります。これは自律神経の働きでその部分の血管が拡張するからです。

〜体内では天文学的数の
    赤血球が活動している〜

・・・大事な酸素を運ぶ赤血球は、血液1000分の1ogに男性で430万〜570万個、女性で380万〜500万個含まれています。密度を1000分の1ogあたり500万個、血液量を6gに仮定すると、全身に30兆個も存在する計算になります。赤血球を横一列に並べると地球を5周する計算になります。

〜1時間でドラム缶2本分
    生涯20万トンが体を循環〜

・・・心臓は血液を血管に送り出す唯一のポンプ。1回ドクンと収縮すると、コーヒーカップ1杯分の血液がでていきます。心拍数を1分間70回だとすると、1時間でドラム缶2本分。70年生きると、体を流れる血液は述べ20万トン。石油タンカー1艇分です。有給休暇、欠勤なしで頑張っているのです。

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<人間のからだは小宇宙>

●全身を走る9万キロの命綱●